「仲間と出会い、次のステップに進むきっかけに!

Vol.1 2020年8月30日

初回となる「核兵器廃絶マーチ」、開催しました
最終的に40名を超える方にお申し込みいただいて、当日は35名ほどの方が参加してくださいました。本当に感激です!

9名の高校生~大学院生が、「活動報告/今の思い/今後のビジョン」など、発表をしてくださいました。スピーカーの皆さんの発言のひとつひとつに力がこもっていたと感じます。

山西咲和さん

人生の目標は世界中に平和の花を咲かせること。そのためには関心を持つことが大切だと考え、様々なことに関心を持っている。無関心でいる人の気持ちが分からなかった。だが、自分があれほどに心を痛めていた人身事故のアナウンスに慣れてしまっていたことをきっかけに、自分が無関心の中にいることに気づいた。そしてその経験から無関心でいることは簡単で楽なことだということが分かった。しかし、無関心の裏側には社会に届かなかった声がある。「新型コロナウィルスが身近に広がるまで危機感を覚えなかったように、核兵器が使われるまで危機感を覚えなかったら大変なことになる。」無関心であることの恐怖を実感した今、核兵器の存在に危機感を抱こう。何ができるか考えよう。そして行動しよう。




マクナーニ潤さん

最初は「平和なんて簡単に為せる」と考えていた。ある先生の「平和はみんなで協力しなければ為せない」という一言から「自分の目指したい平和」を考えるようになった。核兵器廃絶を目指そうと思った理由は、学校の授業の一環で広島の原爆資料館に行き、とても衝撃を受け、被爆者の方の話を聞けば聞くほど、なぜかく核兵器保有国は核兵器をなくさないのかという疑問が大きくなっていったからだ。これからやりたいことは主に二つ。海外の被爆者にインタビューをし、その記録を残したい。オーストラリアをメインとして世界各地の被爆者に話を聞き、それをまとめたい。また第三次世界対戦後の世界を描いたSFを書き、核兵器廃絶、そして平和な世界について考えたい。

岡明日佳さん

平和活動をする中で大切にしてきたことは「きっかけ」。どんなことについてもきっかけがある。だからこそ、自分がきっかけを作ることが大切だと感じている。はじめは、平和に対して何か行動したいと思っていても動き出せないことが多い。でも平和を築く人になりたいという思いがあれば、必ず行動を移せる人になると思っている。これからも自分がやっていることに誇りを持ち、そしてあらゆる物事に疑問を持つことを大切にしていきたい。コロナ禍において誹謗中傷などが問題となる中、何事も鵜呑みにするのではなく、自分の中に落とし込んで考えることが平和に繋がっていくと考えている。

筬島葵さん

自分たちの興味は核兵器の問題と関連している。そのため、多方面から核兵器の問題へのアプローチの仕方を探っていきたい。またどのようにして核兵器を自分事にとらえるか、核兵器の問題を分かりやすく発信するためにはどうすればいいか、また核兵器問題などの社会問題とキャリアの両立についても考えたい。活動の原点は、小学生の頃の原爆について恐ろしいと感じたことである。中学、高校で学ぶ機会が少なくなるにつれて、その思いが薄まっていった。しかし、大学一年生のとき、運転中に8月9日のサイレンを聞き、原爆についてあれほどまでに恐ろしいと感じていた自分がそのことを忘れていたことに衝撃を受けた。このことが平和活動に取り組み始めるきっかけになった。そして自分自身が社会問題について考えるのが楽しいというのも活動を続けているきっかけになっている。

中島大樹さん

重要なのは「思考停止からの脱却」。そのためには議論の活性化と活動の多様化が必要だ。ほかの国と比べ、日本ではあまり核兵器問題についての議論がされていないと感じている。そのため、核兵器禁止条約や核抑止などを含め、国内での議論をもっと活性化させるべきである。活動の多様化とは「横のつながりを大切にすること」。同じ団体で活動をしていると平和活動自体がマンネリ化し、面白味のないものになってしまう可能性がある。ほかの団体の活動やほかの人の興味・関心を知り、刺激を受けることで、それぞれの視野が広がり、その活動を発展させていくことにつながると考える。これら二つを通して「思考停止から脱却」したい。

石田祥子さん

核兵器問題に取り組み始めたのは高校でヒューマンライツ部に入ったことがきっかけである。核廃絶のための活動として、署名活動と、被爆者証言の聞き取り・英語への翻訳の二つを行なっている。活動の原点は「もう誰にも自分と同じ思いをさせてはならない」という被爆者の思いである。署名活動をしていると賛同の声をかけられる一方で、「署名活動だけでは核兵器廃絶に繋がらない」などといって厳しい言葉をかけられることもある。しかし、署名活動は机上での学習では得られない体験ができるという点においても価値のあるものだ。学校外でも積極的に原爆について学んでおり、実際に足を運んで当事者である被爆者の方の話を聞いたりしている。そうやって自分から動き、学ぶことを大切にしており、これからも続けていきたい。

池田風雅さん

今、自分たち若い世代の前に大きな壁がある。それは「意識高いね」の壁だ。問題意識を持ち、何か変えようと行動しても周りからは「意識高いね」という言葉で片付けられてしまう。また、今コロナ禍において活動さえ厳しい状況にある。しかし、現在SNSを通して様々な活動が広がっており、このことは、誰がどこからでも気軽にいろんな活動に参加することを可能にしている。これはSNSを通して様々な活動を目にする機会が増え、身近に感じることができるようになったからである。そして、コロナ禍において、徐々に「意識高いね」の壁が低くなっていると感じている。「今だからこそ」SNSを活用して壁をなくしていこう。そしてオンラインを味方にして対話を増やしていこう。自分たちの若い力が積極的に動き回ることを可能にするはずだ。

高垣慶太さん

崇徳高校の新聞部に所属し、平和問題を担当している。新聞部ではローマ教皇来日や被爆建物の「被服支廠」について、市民の核兵器廃絶の活動などを積極的に取材をし、校内新聞として発行をしている。個人としては核問題や戦争について考える若者対象のオンライン交流会である「被爆75年ユースラボ」を運営している。広島と長崎でそれぞれ原爆救護に携わった2人の曽祖父の存在と、原爆の犠牲となった尊い命、被爆者の言葉と願いに対して、広島の若者としての強い使命感を抱いてきた。この使命感が自分を常に突き動かしている。これから被爆者のいない時代を迎える世代としてどのように原爆や核兵器廃絶を市民社会や権力者に訴えていくのか、世界へ未来へとどう伝えていくのかを考えていきたい。そして何をするべきかというプロセスを大切にできる一人としての役目を担っていきたい。

田口莉麻さん

自分は核兵器廃絶をはじめとして様々な社会問題に興味がある。活動をする中で一番大切にしていることは”To the world where all people can spend with smile(すべての人が笑顔で過ごせる世界に)”である。いくつか行っている活動の一つとしてベトナムに行く機会があった。そこで今まで知らなかったベトナム戦争に背景やその甚大な被害を初めて知った。その時初めて自分自身が「無関心な」状況だったことが分かった。この経験を通して、核兵器廃絶に興味がない人に対して戦争や核兵器はいけないとい一方的な訴えだけでなく、それらがどういう被害をもたらし、現代までどう影響を与えているのかということを伝え、「知ってもらう」ことが一番重要だと分かった。「知ってもらう」ことを通じて、自分たちの核兵器廃絶への思い、世界平和を願う思いをより多くの人に伝わるよう活動していきたい。


また、参加してくださった皆さんと交流する中でひとりひとりがいろんな

思いをもってこのマーチに参加してくださったんだなということが

ひしひしと伝わってきました。

参加者の感想の一部をご紹介します。
「発言者の方々からの発信はたくさんの学びと気づきをいただきました。また交流時間には素朴な質問もできて距離が縮まった気がします。」
「他の発表者の思うことを聞いたり、僕のアイデアを褒めていただいて
決意を新たにできました。」


何より嬉しかったのは、このマーチを開催した趣旨を参加してくださった
皆さんと深く共有できたことでした。
このマーチを通して、個人個人にそれぞれの出会いがあって、次のステップに進む
きっかけになっている様子が目に見えて分かりました。
想像していたよりもずっと素敵な場を作ることができたと思っています。
発表者を含む、参加してくださった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました!!

2回目以降を計画中です!一緒に開催したいという方、ご連絡ください!

一緒に「核兵器廃絶マーチ」を作っていきましょう!